バルバラン枢機卿に有罪判決、聖職者の幼児性愛事件の通報を怠った件で

リヨン地裁は7日、聖職者による幼児性愛事件を当局に通報しなかったのは義務違反に相当すると認定し、高位聖職者のバルバラン枢機卿に執行猶予付き禁固6ヵ月の有罪判決を言い渡した。枢機卿の弁護団は控訴すると予告。枢機卿本人はフランシスコ法王に辞表を提出すると予告した。
この事件では、ボーイスカウトの指導者だったプレネ神父が未成年者に対する性的暴行を繰り返していたことが判明。プレナ神父が所属していた司教区をリヨン大司教として統括していたバルバラン枢機卿らを被告人とする裁判が行われていた。事件は被害者団体の告訴により浮上。司法当局は、告訴対象の事件が時効成立の案件であることを理由に、当局への通報義務はなかったと判断し、不起訴処分としたが、団体側はこれを不服とし、「直接呼出し」と呼ばれる手続きを経て裁判の実施を請求。検察側は、論告求刑において、一切の求刑を行わなかったが、裁判所は検察側の判断には従わず、バルバラン枢機卿に有罪判決を下した。枢機卿と共に被告人となった教会関係者5人には無罪判決を下した。なお、同様の事件で、上位の聖職者による通報義務違反の有罪判決は、2001年と2018年に次いでこれが3回目。
プレネ神父本人については、時効が成立していない案件について、裁判が今後に行われる予定となっている。