オランジュリー美術館でマルクとマッケの特別展

パリのオランジュリー美術館でフランツ・マルク(1880-1916)とアウグスト・マッケ(1887-1914)の特別展が開催中。100点弱の絵画が展示されている。フランスで両画家の回顧展が開催されるのはこれが初めて。
マルクとマッケは、カンディンスキーと共に、ミュンヘンで前衛芸術運動「青騎士(ブラウエ・ライター)」を展開。特別展では、後期印象派を出発点とし、激しい色調を特徴とする表現主義に至る道のりを追うことができ、2人に影響を与えた画家の作品もあわせて展示されている。マッケは都会的で斬新、実験的な作風で、マルクは動物のモティーフを偏愛し、よい穏やかな構成に特徴があり、違いも大きいが、共に世界をぶつかり合う色の塊に分解し、再構成する道程の中で、抽象絵画の可能性を切り開いていった様子を、展示されている作品からうかがい知ることができる。最後期の作品ではキュビズムへの傾斜を強めていたが、1914年に勃発した第一次世界大戦に飲み込まれ、2人ともフランス戦線で命を落とし、新たな境地を開く時間は得られなかった。
火曜休館。6月17日まで開催。