パリのFMラジオ局、ロシア・スプートニク制作番組の放送を打ち切りへ

パリのFMラジオ局「アリーグルFM」はこのほど、ロシアの「スプートニク・ラジオ」制作のニュース番組放送枠を廃止すると発表した。2019年末で提携を打ち切る。
アリーグルFMは市民団体が運営する非営利FMラジオ局。2015年にラジオ・スプートニクと契約を結び、毎日17時から19時までの2時間に渡り、スプートニクが制作するニュース番組を放送してきた。アリーグルFMはこの見返りに年間4万ユーロの代価を得ており、この金額は、同局が得ている公的助成金とほぼ同額となっている。CSA(放送行政監督機関)は去る2月の時点で、この契約は放送免許の条件に反する疑いがあるとの判断を示し、早期に契約を廃止するよう求めていた。アリーグルFMは、財政難を理由に契約を受け入れたと強調しており、CSAの要請がなくても契約を終了するつもりだったとも説明している。
CSAは、別なラジオ局からこの件の通報を受けて調査を行った。CSAは、契約の存在を把握していなかったのは配慮が足りなかったと認めた上で、放送内容は監視しているが、格別の問題はなかったとし、契約解消を求めたのは放送内容そのものとは無縁だと説明している。ロシア政府系の報道機関であるRTやスプートニクは、フランスではインターネットサイトを通じてニュース配信などを行っており、政府与党のLREMなどは、欧州議会選挙を前に、ロシア政府系の報道機関が情報操作の尖兵になる恐れがあると強く警戒している。