フランスではしかが流行

フランスではしかの感染が続いている。予防接種率の低下が背景にある。
年頭以来では全国で244件の罹患が報告された。特に感染が目立つのがサボワ県のスキー場バル・トランスで、48件の罹患が報告されている。ユニセフが1日に発表した集計によれば、フランスは昨年、世界のはしか罹患件数の増加の4分の3程度に貢献したワースト10ヵ国の一つで、ブラジルとウクライナに次ぐ劣等生となっている。
フランスでは、10年前にははしかは国内からほぼ姿を消していたが、現在では復活した。予防接種率が80%を割り込んでおり、感染が広がりやすい状況になっているのが影響している。当局は1983年からはしか・風疹の混合ワクチンの接種を推奨、1986年からは、おたふくかぜを含めた3種混合ワクチンの接種を推奨しているが、このところは予防接種を危険視する考え方がSNSなどを通じて拡散し、予防接種を拒否する人も増えている。世論調査によると、「ワクチンを信用しない」と答えた人は実に31%に上っており、ネット上の偽ニュース対策は公衆衛生上の課題ともなっている。