2014年発見のカラバッジョ作品、ロンドンで公開

2014年に仏トゥールーズの民家の屋根裏部屋で発見されたカラバッジョ作とされる絵画が、2年間に及んだ修復を経て、2月28日にロンドンのコルナギ画廊で公開された。今後、ニューヨークとパリでの公開を経て、6月にトゥールーズで競売にかけられる。作品の価値は1億6000万ユーロと評価されている。
この作品は1607年に描かれたと推定され、「ユディトとホロフェルネス」をテーマとしている。カラバッジョは1598-99年に同じテーマの作品(「ホロフェルネスの首を斬るユディト」)を制作しており、これは現在ローマの国立古典絵画館が所蔵している。カラバッジョは1606年にローマで殺人事件を起こし、1610年の死まで逃亡生活を送ったが、逃亡先の各地で制作を続けた。問題の作品はこの時期に作成されたことになる。
絵画の所有者は早くも2014年に絵画鑑定士のエリック・テュルカン氏に鑑定を依頼していたが、同氏は今回の公開に際して、カラバッジョ作品の鑑定はどの美術史家にとっても非常に難しく、自分の専門家としての評判がかかっているので、2年間を費やして綿密に吟味したと説明したうえで、「間違いなく本物」と太鼓判を押した。
なお、カラバッジョの世界的な専門家で、カラバッジョの回顧展のキュレーターを何度も担当したことがあるニコラ・スピノザ氏も2016年の時点で「本物のカラバッジョ」だとの見解を表明していた。