英国の欧州連合(EU)離脱:メイ英首相、離脱延期の可能性を初めて示唆

英国の欧州連合(EU)離脱について、英国のメイ首相は2月26日、これまでの姿勢を改め、離脱の延期に応じる可能性を示唆した。議会で提案した。
メイ首相は、3月12日までに議会において離脱合意案の承認が得られなかった場合、13日までに議会で合意なき離脱への支持の是非を問う投票を行い、それで支持が得られなかった場合には、続く14日に限定的な離脱延期を請求することの是非を問う投票を行うと説明した。離脱延期の請求が決まった場合には、3月21日に開かれる欧州理事会に諮られるが、延期決定には全会一致による決定が必要になる。メイ首相は、延期の場合でも3ヵ月間(6月末まで)が限度となると説明。5月末に行われる欧州議会選挙で選ばれる議員らの就任が7月1日になるため、選挙を行わないとすれば、英国がEUに留まれるのは6月末までという制約がある。メイ首相はまた、離脱合意案の承認が最優先の目標であることに変わりはないと強調。安易に離脱延期に頼らず、しかるべき日程で合意案を承認するよう訴えた。
メイ首相は今回の発表を同日の閣議後に行った。議会では、野党の労働党議員から、合意案否決の場合には合意なき離脱を回避するために離脱延期を決めることをメイ首相に対して義務付ける内容の修正案を提出する動きがあり、同日の閣議では、親欧州派の3人の閣僚がこの修正案に賛成票を投じる考えを示して紛糾。メイ首相が折れる形で、離脱延期を折り込んだ提案を議会で行った。離脱延期が決まったとしても、解決策がないまま決定が先送りになるだけという可能性もあり、先行き不透明感はかわっていない。