パリで燃料電池タクシー計画が加速

2024年に五輪大会の開催を控えるパリで、水素燃料電池車を用いるタクシーサービスの準備が進められている。燃料電池タクシーの事業開発計画は2015年のCOP21を機に、STEP(パリ電気タクシー会社)が5台を導入するという形で開始し、後身であるHypeが現在は100台を運用している。
2月21日、このHypeとトヨタ自動車、仏エアリキード(産業ガス大手)および仏Idex(エネルギー分野のインフラやサービス、技術開発)の4社が25%ずつを出資し、新会社「HysetCo」を設立し、事業免許の取得や水素ステーションの整備なども含めたより総合的なアプローチを通じて、燃料電池タクシーの普及を促進する方針を打ち出した。目標は2020年末までに保有台数を600台とすることで、トヨタが残りの500台として「MIRAI」を供給する。またトヨタの英国子会社「トヨタ・コネクテッド・ヨーロッパ」が車両間の通信システムの改善を担当する。一方、パリ首都圏にすでに数ヶ所の水素ステーションを展開するエアリキードは水素ステーションの増設に取り組む。ちなみに水素の価格は1kg当り10ユーロで、100kmの走行が可能だという。補給に要する時間は数分程度と短く、充電に時間がかかる通常のEVと比べてこのあたりが強みとされる。HysetCoのプロジェクト費用は1億ユーロと見込まれ、同社は資金調達のために新たな投資家を募っている。