フランス人の平均寿命、改善見られず

INSEE発表の統計によると、フランス人の平均寿命は2018年に、男性が79.4才、女性が85.3才となった。男性は、2014年から0.2年伸びたが、女性は逆に0.1年短くなった。フランスは欧州諸国中で平均寿命がトップクラスで、その状況に変わりはないものの、この数年では改善が頭打ちとなっている。上述の4年間の推移では、ほぼ横ばいということになり、これだけ幅のある期間に改善が見られないのは、これまでにない新たな傾向であるという。インフルエンザの流行や猛暑の影響など、各年ごとのマイナス要因を挙げることはできるが、それだけでこの現象を説明するのは難しい。
女性の平均寿命がわずかながら短くなったことについては、女性の社会進出が進み、ストレスなどが増え、また女性の喫煙が以前と比べて増えたことが、理由の一つとして考えられる。男女に共通した問題としては、全体に生活水準の低下が進み、これが死亡率の上昇を招いているとの指摘もある。所得水準別の平均寿命を見ると、所得上位5%の男性が84.4才、下位5%の男性が71.1才とかなりの開きがある。