バチカン市国の在フランス大使、性的暴行容疑で告発の対象に

パリ市は、バチカン市国の在フランス大使を務めるルイジ・ベントゥラ神父(74)を性的暴行の容疑でパリ地検に告発した。1月23日付で通報を行った。ルモンド紙の報道により明らかになった。
パリ市はこの通報を、刑事訴訟法第40条(公務員等に対して、知り得た犯罪の容疑を当局に通報する義務を課す内容)に基づいて行った。通報によると、ベントゥラ大使は、17日にパリ市が主催した毎年恒例の新年会の機会に、パリ市の若い男性職員の体を繰り返し触ったという。この新年会では毎年、バチカン市国の大使が市長を会場まで導く役割を果たすことになっているが、この時、大使を迎えに出た若い男性職員が、執拗に体を触られたという。
ベントゥラ神父は1969年に叙任され、以来、主にバチカン市国の外交官として活躍。1999年からはチリ大使を務めたが、チリでは最近に、聖職者による幼児性愛事件の隠蔽問題などが発覚し、司教が総辞職する事態に発展している。ベントゥラ神父は外交官として不逮捕特権を有しており、当局による捜査の壁は多い。