カトリック教会では同性愛が多数派=調査本

カトリック教会の同性愛的傾向を暴いた調査本が21日に刊行される。折しも、ローマで聖職者の幼児性愛問題について協議する会議が招集される中での出版となった。
調査本「ソドマ バチカン中枢の調査」は、フランス人のジャーナリスト、フレデリック・マルテル氏が4年間に渡る調査の末に執筆した。21日に8ヵ国語・20数ヵ国で同時に刊行される。マルテル氏は教会関係者を含む世界の1500人近くに取材し、カトリック教会の上層部で勢力を振るう同性愛的傾向の有力者らの存在を暴き出している。カトリック教会の教義は元来、同性愛を厳しく断罪しているが、その一方で聖職者の独身義務も課しており、マルテル氏は、抑圧された性欲が同性愛的な傾向を助長していると分析。同氏は、個人的な見解として、同性愛的な傾向を持つこと自体は悪ではないと前置きした上で、結果として、聖職者らは、断罪すべき傾向を自らが抱えるという矛盾した状況に陥り、これを隠すために秘密主義が蔓延していると指摘。カトリック教会の近年の財務会計の不祥事や聖職者の幼児性愛事件等を黙認・隠ぺいする体質はここに由来しているとも分析している。調査本は、存命中の人物については名前を公表するのを一切控えているが、同性愛的な傾向を示す聖職者は、枢機卿を含めて「過半数」であり、教会ではそれがむしろ普通であると指摘。マルテル氏によれば、現法王フランシスコは歴代法王の中でも同性愛と性の問題に寛容だが、それが保守派(その多くは同性愛的な傾向を有する者たち)による攻撃を受ける原因になっているのだという。