コラプソロジー(崩壊学)が流行

コラプソロジー(崩壊学)なる概念がこのところ流行している。気候変動が破局点を迎え、資源の枯渇も重なって、現代の物質文明がかなり短い期間で一気に崩壊するという未来予想に立脚した議論を展開する一派で、関連本などがよく売れている。
米ジャレド・ダイヤモンド氏の「文明崩壊」(仏語訳が2006年に出版)あたりが淵源となっており、フランスでは、セルビーニュ、スティーブンス氏共著の「Comment tout peut s’effondrer(どのようにすべてが崩壊するか)」(スイユ社刊、2015年)が6万部を売るヒット作となった。2030年代までに、エネルギーや水、食糧などの供給が立ち行かなくなり、経済や金融システムも崩壊、政治体制も崩壊するという崩壊の連鎖が始まり、従来の文明は終焉するというストーリーを描いている。終末論は今に始まったものではないが、崩壊学においては、気候変動の重大な影響というそれ自体、否定しがたい要因が主な根拠となっており、崩壊論者が描く未来予想はともかく、人類が待ったなしの対応を迫られているのは確かだろう。