欧州議会選と国民投票の同時開催、与党内に賛否両論が

「国民協議」の流れで、5月26日の欧州議会選挙の機会に、国民投票を同時開催するとの案が浮上している。与党LREMの一部勢力が提案したものだが、党内に賛否両論がある。マクロン大統領は、その可能性を否定せず、開かれた姿勢で臨むと説明しているが、明確に肩入れする姿勢は示していない。
「黄色蛍光ベスト」派の主要な要求の一つに、「市民発議による国民投票(RIC)」制度の導入があり、国民投票を通じて民意を政治に反映させることの是非が、「国民協議」における争点の一つともなっている。欧州議会選挙の際に国民投票を同時開催すれば、国民の声を聞き届ける姿勢をアピールすることが可能になり、支持回復を狙えると、国民投票の支持派は考えている。これに対して、ルドリアン外相は4日、欧州議会選挙は欧州問題を国民に問う機会であり、国内の問題を諮る国民投票とは性質が異なるとし、同時投票は望ましくないと反対意見を表明。慎重派は、マクロン大統領の信任を問う投票という構図が強まると、欧州議会選の結果がさらに悪くなる恐れがあるとも指摘している。国民投票にかける案件をどうするかも問題で、投票の準備の都合もあって、2ヵ月前に決める必要があるが、「国民協議」の結果も出揃わないうちに国民投票を準備するのは本末転倒との見方もある。実行するとしたら、国会議員数の削減といった賛成を得やすい案件になるとも考えられる。