ポーランドの牛肉違法出荷事件、フランスにも被害

ポーランドのと畜場における違反行為が発覚した。病気の牛が違法にと畜され、また、カビが生えるなどして明らかに食用に適さない肉が出荷されていた。ポーランド国内に7トン、欧州連合(EU)の10ヵ国に合計2.7トンが出荷されていた。
この事件は、ポーランドのテレビ局TVN24による潜入取材を通じて明らかになった。同国北部カリノボ市にあると畜場に同局のジャーナリストが身分を隠して入社し、3週間に渡り社内の作業を撮影し、その結果を報道した。ポーランドは牛肉の主要な生産国で、年間56万トン程度を生産、うち85%がEU域内向けに輸出されている。ポーランド当局はこの事件をごく稀な犯行だとし、出荷された牛肉は生食しなければ健康に影響はないとも主張している。
出荷先となったEU諸国は、フィンランド、ハンガリー、エストニア、ルーマニア、スウェーデン、フランス、スペイン、リトアニア、ポルトガル、スロバキアの10ヵ国。うちフランスには合計で約800kgが出荷された。2日時点で当局が発表したところによると、うち500kgは1日の時点で回収・廃棄されており、150kgは主に精肉店を通じて既に消費者に販売された。残り145kgは、卸売業者を通じて他の由来の食肉と混合されており、全体で2.4トンの製品となった。うち1トンは卸売業者のレベルで回収・破棄されており、残る1.4トンが市中に出回った。どのような形態で販売されたかは明らかになっていない。今のところ、パリ首都圏と、イルエビレーヌ県及びロワレ県に所在する数十の精肉店及びレストランが出荷先として特定されており、リコールの手続きが開始された。