ベナラ事件で再び新展開

ベナラ事件で再び新展開があった。ニュース専門サイト「メディアパルト」が、アレクサンドル・ベナラ氏の会話を録音したテープを公表。ベナラ氏はこの中で、マクロン大統領から個人的に支援を受けていると言明していた。大統領府はベナラ氏の言明の内容を全面的に否定したが、野党勢力はマクロン大統領を追及する構えを見せている。
このテープは、去る7月26日に録音されたもので、ベナラ氏と共にデモ隊への暴力事件で捜査対象となったバンサン・クラーズ氏(与党LREMの職員)との会話内容とされている。録音された時期は、事件が表面化し、ベナラ氏が大統領府を解雇された後に当たり、ルモンド紙とのインタビューに応じて反撃を開始した直前となっている。ベナラ氏はこの会話の中で、マクロン大統領本人から激励のSMSをもらったとして文面を読み上げた上で、26才でこれほどの大騒ぎを起こせるのはいい経験だ、などと言い放っている。
メディアパルトは録音テープをもとに、ベナラ氏がまだ大統領府職員だった2017年冬の時点で、クラーズ氏が経営する警備会社とその依頼人であるロシア人実業家マフムドフ氏の案件に関係し、交渉に参加していたと報道。ベナラ氏はこの件について、上院での聴聞の機会に、マフムドフ氏のことは知らず、在職中に警備会社との職業上の関係を持ったことはないと証言しており、偽証に当たる疑いがある。
野党勢力は、大統領とベナラ氏との間の関係と、マフムドフ氏の件について、追及する構えを見せている。左翼政党「不服従のフランス(LFI)」のメランション下院議員は、録音テープが捜査当局からのリークであるのは明らかだなどとし、政府部内で仲間割れがあるのではないか、などと揶揄した。