交通事故死者数、2018年に大幅減

フィリップ首相は28日、2018年の交通事故統計を発表した。最高速度制限の成果で死者数が顕著に減少したと強調した。
2018年の交通事故死者数は3259人となり、前年比で189人の減少を記録。2013年の最小記録(3268人)を下回る水準まで下がった。政府は交通事故対策で、中央分離帯のない幹線道路における最高速度を時速90kmから80kmへと引き下げることを決め、7月1日付で施行したが、7-12月期に限定すると、交通事故死者数は1739人となり、2013年同期と比べて112人の減少を記録。また、最高速度引き下げの対象区間においては、116人の死亡を未然に防げた計算になるという。交通事故による重傷者数も、2018年通年で3950人となり、前年比で25%の減少を記録した。
速度規制の強化は、「黄色蛍光ベスト」の抗議行動においてやり玉に挙げられた措置の一つで、抗議行動に絡んで全国のレーダー式速度違反自動取締機の6割が破壊行為等の被害を受けた。当局機関の推計によれば、破壊行動が本格化した11月以降の2ヵ月間で、破壊行動がなければ60人の死亡を未然に防げたという。フィリップ首相は速度制限の推進派だが、これに対して、マクロン大統領は速度制限に距離を置く姿勢を示しており、両者の間には温度差がある。首相は、「国民協議」の枠内でこの問題についても協議に応じる姿勢を示してはいるが、今回、速度制限の成果を数字の形で示すことで、制限措置を擁護する姿勢を再確認した。