作曲家のミシェル・ルグランさん死去、「シェルブールの雨傘」など手掛ける

映画音楽の巨匠として知られたミシェル・ルグラン氏が86才で亡くなった。26日に発表された。
ルグラン氏は1932年にパリで生まれた。10才の時からパリ国立高等音楽院(コンセルバトワール)に通い、ピアノと作曲を学んだ。将来を嘱望されたが20才の時にポピュラー音楽の道に転じ、同時代の音楽を吸収した。1956年に初めてアメリカに渡り、ジャズはもとより、当時勃興期にあったロックンロールに触れ、フランスで最初期にこの分野の楽曲を手掛けた(アンリ・サルバドールが歌い、ボリス・ヴィアン作詞の「ロックンロール・モップス」など数曲がリリース)。ジャズの分野では、1958年にマイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンなど錚々たるメンバーの演奏によるアルバム「ルグラン・ジャズ」を米国でリリースした。その後は映画音楽を中心に活躍。ジャック・ドゥミ監督とは1961年の「ローラ」から親しく協力を続け、全編を歌で構成したミュージカル映画「シェルブールの雨傘」(1964年のカンヌ映画祭パルムドール)で不動の評価を得た。ドゥミ監督作品では「ロシュフォールの恋人たち」(1968年)や「ロバと女王」(1970年)なども手掛け、フランスらしくも普遍的なメロディと優れたアレンジの楽曲を数多く送り出した。米国映画でも活躍し、アカデミー作曲賞を3度に渡り受賞した。