「黄色蛍光ベスト」:保守陣営ではベルトラン氏の株上がる

「黄色蛍光ベスト」の抗議行動を機に、保守陣営内では北部に位置するオードフランス地域圏のベルトラン議長の株が上がっている。市民たちに近い存在として評価を受けている。
ベルトラン議長はサルコジ右派政権で労相などを歴任。2015年の地域圏議会選挙では、極右の台頭が目立つオードフランス地域圏から立候補し、左派の協力も得て選挙を制した。以来、国政からは退いて地域圏の行政に専心。雇用問題を重視した政策運営を進めている。「黄色蛍光ベスト」の抗議行動に対しては、12月1日(土)のデモが暴動に発展したのを見て、購買力増強のための特別手当非課税枠の導入などを提言。これらはマクロン政権により後に採用されることとなった。
20日に発表された世論調査では、33%の人が、ベルトラン氏に影響力を発揮してもらいたいと回答。ユロ前環境相と入れ替わって影響力期待度でトップに立った。
ベルトラン氏は、共和党のボキエ党首を批判して離党したが、共和党支持層における支持率では、ベルトラン氏が54%、ボキエ党首が36%で、人気はベルトラン氏の方が高い。ベルトラン氏本人も、2022年の大統領選への出馬に意欲を見せており、政策集団「ラマニファクチュール」を立ち上げるなどして地固めを進めている。