ベナラ氏と大統領府が全面対決か、チャド訪問の件がきっかけに

ベナラ事件の場外乱闘が続いている。マクロン大統領が先頃行ったチャド訪問の3週間前に、ベナラ氏がチャドを訪問していたことが明らかになり、これについての大統領府の発表にベナラ氏が噛みついている。
アレクサンドル・ベナラ氏は大統領府の職員として、大統領の外出の手配などを行っていた。大統領に近い存在だったとされるが、メーデーのデモ時に警官隊に加わってデモ隊に対して実力行使を行っていたことが判明し、大統領府を解雇され、司法当局から追及を受けている。この夏に発覚したこの事件は、マクロン政権を揺るがす最初のスキャンダルになった。
ベナラ氏はその後、主にアフリカ関係の「コンサルタント」に転身。ベナラ氏は26日までに、チャドを訪問したことについて、中東の投資家の依頼を受けてチャド訪問に同行したとし、その枠でデビ大統領と会談したと説明。大統領府が、「ベナラ氏は大統領府とは一切の関係がなく、ベナラ氏が何かしらの関係を示唆したことがあったとすればそれは偽りだ」と発表したことについて、噂や仮定に基づいて公のコメントを発表するのは愚劣だなどと反発。名誉棄損で提訴すると予告した。ベナラ氏は「もう黙ってはいない」と不気味な言葉も付け加えており、ベナラ氏と大統領周辺の間で本格的なバトルになれば、新事実が浮上することもありうる。