ストラスブールの銃撃事件、当局はテロ容疑で公開捜査

11日夜にストラスブール市内で発生した銃撃事件で、仏当局は逃亡中のシェリフ・シェカト容疑者(29)を12日に国際指名手配とし、公開捜査を開始した。シェカトは隣国のドイツやスイスに逃亡した可能性もあり、国内の捜索ともあわせて、近隣諸国にも協力を要請した。
12日にアルザスの地検が発表したところによると、容疑者は11日20時少し前に、大聖堂に近い歩行者専用の街区で拳銃を乱射。その後も中心街の3ヵ所で、拳銃及び刃物で攻撃を続けた。その際に、「アラー・アクバル」と数度に渡り叫んだという証言もある。中心街内で警戒に当たっていた軍人のグループと交戦して負傷、その後、タクシーを奪取して郊外のヌードルフに向かい、そこでも警官隊と交戦後に姿を消した。ヌードルフは容疑者の居住地区だった。地検はテロ容疑による捜査が開始されたと発表した。この襲撃では、2人が死亡、1人が脳死状態で入院中であり、ほかに12人の負傷者(うち6人は重篤な状態)を出した。死亡したのは、ストラスブール市内に住む男性とタイ人の観光客の男性で、脳死状態となったのは、ストラスブールに住むアフガニスタン人の難民の男性であるとする報道もある。
手配中のシェカト容疑者は29才、ストラスブールに生まれ、同地で育ったフランス国籍の男性で、盗難や暴行などで27回の有罪判決を受けている。フランスのほか、ドイツとスイスでも逮捕・収監されている。収監中にイスラム過激化し、2016年からいわゆる「Sファイル」に登録され、要注意人物の扱いとなっていた。警察は犯行前日の10日、犯罪に関係した容疑でシェカトの自宅を捜索したが、本人は不在で、自宅から手りゅう弾や銃器などを押収していた。事件の発生を受けて、警察はシェカトの両親と2人の兄弟を勾留し、取り調べを進めている。シェカトはもう一人の兄弟と共に逃亡中であり、ドイツに逃れたとする報道もある。