難民救助船アクエリアス号が廃船に

難民救助船のアクエリアス号が廃船となることが決まった。旗国登録が得られず、活動が継続できなくなった。用船者であるNGOのSOSメディテラネなどが6日に発表した。
アクエリアス号はリビアから来る難民船を洋上で救助する活動を展開していたが、イタリアのポピュリスト政権は同号の活動を目の敵として、不法移民のほう助であるなどと批判。接岸を拒否することで同号の動きを封じる作戦を展開していた。接岸拒否の度に欧州諸国は対応に苦慮し、有志国間で受け入れを分担するという解決策が図られたが、アクエリアス号の活動に対する政治的な圧力は強まった。同号はジブラルタルの船籍登録を取り消され、次いで同号の登録を受け入れたパナマも登録を取り消し、スイスが登録申請を拒否したことで、活動の継続は不可能になった。用船者であるSOSメディテラネとMSF(国境なき医師団)は、今後も洋上救助の継続に向けて努力するとコメント。イタリアのサルビーニ内相は、「難民船の出発を抑止でき、これにより漂着者と死者は共に減少する」として、同号の廃船を歓迎した。