「CAC40の王」、アルベール・フレール氏が死去

ベルギーの資産家、アルベール・フレール氏が3日に死去した。92才だった。
フレール氏は1954年、28才の若さで家族経営のアルベド(鉄鋼製品加工)の経営者に就任。企業買収を通じて事業の拡大に成功した。1980年代以降は、フランス企業にも積極的に投資し、主要株主として、数々の大手企業の形成に貢献。「CAC40(パリ株式市場の代表的指数)の王」の異名をとり、強い影響力を行使した。ベルギーのペトロフィナと仏エルフの合併により発足した石油大手トタルがその好例であり、ほかにもスエズ(環境サービス)とGDF(仏国営ガス会社)の合併(現在のエンジー)、民放大手M6の発足とその後のグループ形成など、欧州レベルのグループ発足にもつながる数多くの案件でキーパーソンとして活躍した。ポール・デマレ氏と共に立ち上げた持ち株会社GBL(上場企業)に統合された資産は現在、190億ユーロ相当に上り、これはイメリス、アディダス、ペルノ・リカール、ラファージュホルシムなどの大手企業の株式から構成されている。フレール氏は2015年にGBLのすべての役職から退いており、現在はフレールとデマレの両氏の息子たちが経営に当たっている。