ショルツ独副首相、「国連安保理の仏常任理事議席をEU議席に鞍替え」提案

ドイツのショルツ財務相兼副首相(社民党)は28日、ベルリン・フンボルト大学で講演した機会に、国連安保理の常任理事国であるフランスの議席を欧州連合(EU)の議席に振り替えることを提案した。財務相は、独仏の良好な関係を強調した上で、国連安保理にEU代表を置くことの重要性を強調。英国がEUから離脱すると、EU加盟国のうち国連安保理常任理事国はフランスのみとなり、これを機会に仏議席をEU代表に鞍替えすることを提案した。財務相は同時に、EUの国連大使を恒常的にフランス人とすることを提案し、フランス側への配慮を示した。
ドイツ政府にとって、国連安保理常任理事国入りは長年の夢であり、現在のメルケル政権の連立合意にも、「EUの国連安保理常任理事国入り」が政策方針として掲げられている。今回の提案もそれに沿ったものだが、EU大使のフランス人就任を追加で約束することで、現実に向けた意欲を示した格好になる。ただ、フランス側の反応は冷ややかで、仏国連大使を務めたアロー氏(現在米フランス大使)は、現行の国連憲章はそのような可能性を排除していると指摘した。