PSA、パリ市でフリーフロート型カーシェアリングを提供へ

仏自動車大手PSAは11月29日、パリ市でフリーフロート型カーシェアリングサービスを提供すると発表した。同社はカーシェアリングを専門とするブランド「Free2Move」を2016年に立ち上げ、すでに12ヵ国でサービスを展開し、6万5000台(スクータや自転車も含む)を投入している。
パリでのサービスは12月3日に開始し、小型フルEVの「プジョーi0n」と「シトロエンC-Zero」(いずれも「三菱・i-MiEV」の欧州での販売名で、日本で生産)を合計で550台投入する。料金は、加入契約(月額9.9ユーロ)を結んだ場合には1分あたり32ユーロセント、加入契約なしで利用する場合には1分あたり39ユーロセント。
パリ市ではステーションベース型のカーシェアリングサービス「Autolib’」 が終了した後、仏自動車大手ルノーがフルEV「Zoe」を利用したフリーフロート型カーシェアリングサービス「Moov’In Paris」をすでに開始している。ルノーのサービスは、現在は200台体制だが、年内に500台に増える見通し。料金は加入契約なしで1分あたり39ユーロセント。
ルノーとPSAのサービスは類似性が大きいが、用いる車種の航続距離(1回の充電で可能な走行距離)はZoeが400kmなのに対してプジョーi0nとシトロエンC-Zeroは150kmに過ぎない。パリ市内が対象なため、この相違は利用者には大きな影響を及ぼさないが、運営事業者側はより頻繁な充電を強いられるため、採算性を圧迫するリスクがある。
なお、2019年初めには独自動車大手ダイムラーが「スマート」のEVモデル400台を用いたカーシェアリングサービス「Car2go」をパリ市で開始することを計画している。