埋め込み型医療機器の安全性に関する調査報道

ルモンド紙は27日付で、国際調査ジャーナリスト連合(ICIJ)による埋め込み型医療機器の安全性に関する調査キャンペーン「インプラント・ファイル」について報じた。この調査は、オランダで架空のインプラントのCEマーク(製品の安全基準適合を証明するマークで、EU域内の販売の前提となる)取得を申請したところ、容易に取得できたことをきっかけとして始まった。ICIJに加わるルモンド紙など世界の59の報道機関が協力して各国の安全状況を調査した。
これによると、米国だけで、過去10年間に埋め込み型医療機器が原因となった事故が500万件発生しており、8万2000人が死亡、170万人が負傷した。欧州では網羅的な集計が存在していない状態だが、フランスでは、事故の件数が10年間で2倍に増え、2017年には15万8000件に上った。ルモンド紙は、医薬品とは異なり、医療機器は臨床試験なしで販売許可を得られるとし、電動歯ブラシ並みの容易さで販売ができる状況には問題があると指摘している。