イタリア政府、ダビンチ作品のフランスへの貸与に難色

イタリアのボルゴンツォーニ文化次官(極右「同盟」所属)が17日付の伊日刊紙コリエーレデラセーラとのインタビューにおいて、ダビンチの作品をフランスに貸与する合意を見直すと発言した。フランス側はエスカレートを恐れて公式には反応をしていない。
ダビンチは2019年に没後500周年を迎える。ダビンチはフランス王家の招きに応じてフランスに居を移した後、トゥール近郊で死去しており、その縁もあってルーブル美術館は2019年秋に大規模なダビンチ展の開催を計画している。なお、ダビンチの現存の油絵15点のうちモナリザを含む5点はルーブルの所蔵となっている。2017年に伊民主党政権は、国内に所蔵のダビンチの作品を、ルーブルの求めに応じて貸与する(特に脆弱な状態にあるフィレンツェ・ウフィツィ美術館所蔵の「3博士の礼拝」を除く)と約束、その見返りに、フランス側は、2020年のラファエロ没後500周年に、国内のラファエロの作品をイタリアに貸与すると約束していた。ボルゴンツォーニ文化次官は、協定はフランス側に一方的に有利な不平等なものであり、修正を求めると説明している。
左右のポピュリズム2党が率いる連立政権がイタリアに発足して以来、フランスとの関係は緊張含みになっている。同盟を率いるサルビーニ内相は特にフランス批判の急先鋒で、事あるごとにマクロン政権を批判している。文化次官の今回の発言も、そうした緊張関係が新たに表面化した事例と見ることができる。