燃料価格高騰の抗議デモ、パリ・シャンゼリゼ大通りでの破壊行為も

燃料価格高騰に抗議する「黄色蛍光ベスト」運動のデモが24日、パリ市内で行われた。当局の許可を得ないままに群衆がシャンゼリゼ大通りに集結。治安部隊との間で衝突になり、多数の逮捕者が出た。25日時点で101人の勾留者を数えた。デモ隊に紛れ込んだ過激分子の扇動で、デモ慣れしていない人々が群衆心理で暴徒化したものと考えられ、逮捕された人の多くは犯罪歴のない人々だった。やはり過激分子による破壊行為も目立ち、シャンゼリゼ大通りでは翌日の25日にも事後処理に追われて開店が遅れる店舗が目立った。警察側の集計によると、抗議行動には全国で10万6301人が参加、うちパリでのデモには8000人程度が参加したが、この数は、抗議行動が始まった1週間前の17日(28万1710人)に比べると減っている。とはいえ、シャンゼリゼ大通りでの破壊行為が内外に与えるイメージ上のインパクトは大きく、歳末商戦が始まるという時節もあって、商業部門では抗議行動の影響への懸念が高まっている。道路封鎖による物流の混乱も、商業部門にとっては打撃となる。
政府は26日にモビリティ法案を公表、27日にはマクロン大統領自らが「多年次エネルギー計画(PPE)」を発表することになっており、この際に、燃料価格高騰の直撃を受ける勤労者への配慮を示して、事態の収拾を図るものと見られている。