燃料価格高騰への抗議行動始まる

燃料価格の高騰に抗議する「黄色蛍光ベスト」の抗議行動が17日(土)、全国各地で行われた。当局の集計では29万人が同日に参加し、幹線道路の実力封鎖などの運動が行われた。パリ市内では、シャンゼリゼ大通りに反対派が集まり、付近にある大統領官邸に向かおうとして、治安部隊と小競り合いを展開する騒ぎとなった。また、サボワ県では、道路封鎖のデモ隊と自動車が接触し、デモ隊の1人が死亡する事件が発生、全国では数百人の負傷者を出した。
続く18日の日曜日には、抗議行動への参加者数は減ったものの、一部の封鎖ポイントでは参加者らの態度は先鋭化しており、およそ150ヵ所で4万6000人程度が抗議行動に参加した。参加者らは、トラック輸送部門や農民などに合流を呼びかけており、19日の月曜日の状況が抗議行動の今後を占う鍵となる。製油所・燃料貯蔵所を封鎖する抗議行動も始まっている。
今回の抗議行動は、SNS上の呼びかけを通じて自然発生的に広がっていったもので、明確な指導者がいないという特徴がある。落とし所を探るのが難しいことが難点で、先を読むのは難しい。燃料価格の高騰に留まらず、マクロン政権への不満を幅広く吸い上げて勢力を広げているという側面もある。フィリップ首相は18日夜、国営テレビ局フランス2とのインタビューの中で、課税圧力に対する国民の不満の声は聞き届けたとしたが、燃料課税の段階的強化は気候変動対策の柱の一つであり、修正には応じられないとの立場を確認した。