英国のEU離脱、実務レベルで合意:本日の閣議がカギ

英国の欧州連合(EU)離脱協定に関する交渉で11月13日、ブリュッセルで実務レベルの合意が成立した。協定の草案は数百ページに及び、その詳細は公表されていないが、報道によると、最大の争点だった英領・北アイルランドとアイルランド共和国の国境問題で妥協が成立した模様。ハードボーダー(厳格な国境管理)を回避するためのバックストップ(防御策)について、北アイルランドのみがEUとの関税同盟に残るというEU案と、英国全体を関税同盟に留めるという英政府案が対立していたが、EU側が条件付き(英国が国家援助、税制、環境などの分野でEUのルールを遵守)で譲歩したという。
メイ英首相は14日の14時に緊急閣議を開催して、協定案の承認を目指すが、政府内には対立があり、草案に反対して辞任する閣僚が出る可能性もある。メイ首相は13日夜から各閣僚と個別に会談して説得に努めているが、閣議の行方は不確か。
英政府が協定案を承認した場合、EUは11月25日前後に臨時の欧州理事会(首脳会議)を開いて、これを審議する。欧州理事会も同案を承認すれば、英国の議会による承認が次の関門となるが、ここでも承認されるかどうかは不確実性が大きい。