フィリップ首相、ベトナムを訪問:インドシナ戦争の激戦地も訪問

フィリップ首相は11月3日、ベトナムを公式訪問した機会に、インドシナ戦争の激戦地となったディエンビエンフーを訪問した。ベトナムとフランスの双方の慰霊モニュメント等を訪問した。ディエンビエンフーをフランスの要人が訪れるのは、25年前のミッテラン大統領の訪問に続いてこれが2度目。
ディエンビエンフーはベトナムの北西に位置する。1954年に、ホーチミンが率いるベトナム人民軍とフランスの占領軍との間の激戦の舞台となり、双方で1万3000人程度が死亡した。フランス軍の敗北を経て、同年にはジュネーブ協定が結ばれ、フランスは宗主権を放棄し、ベトナムから撤退した。
フィリップ首相は2日にはハノイのホーチミン博物館を訪問して芳名帳に記帳し、独立のために戦ったベトナム人兵士たちにも敬意の念を表明した。続く3日のディエンビエンフーの訪問では、フランス側とベトナム側の慰霊モニュメントを訪問。ベトナム側のモニュメント訪問にはベトナム政府の要人が随行した。フィリップ首相は、両国の共通の過去を落ち着いた雰囲気の中で見つめ直すことが有益と考えた、と訪問の理由を説明。フランス国内にはこうした訪問を快く思わない向きもあるが、フィリップ首相は、要人の訪問がこれほど少ないことの方が驚くべきことだと言明し、批判は不当との見解を示した。
なお、今回の訪問の機会には、両国間で数件の新たな商業合意が結ばれた。総額は100億ユーロ近くに上り、うち57億ユーロをエアバス社の契約(A321neoを50機、ベトジェットエアが発注)が占めた。