EUの夏時間廃止、2019年には無理

欧州連合(EU)加盟国は10月29日、オーストリア(現在の議長国)で開いた運輸相理事会で、サマータイム(夏時間)の廃止案について非公式に協議したが、2019年に廃止することは難しい見通しとなった。なお、EUは28日に夏時間から冬時間に移行した。
EUの世論が廃止を支持している中で、欧州委員会は2019年に廃止することを提案したが、オーストリアのホーファー運輸相によると、理事会は「欧州委案通りに2019年に廃止を実施しようとすれば、過半数の加盟国の支持を得ることはできない」との結論に達した。同相は、時差を考慮しつつ、隣接する加盟国間で無理や矛盾のない時間帯を設定するための調整に要する期間などを考慮すると、2021年の実施が現実的だと判断している。
夏時間への反対意見は特にドイツで強く、欧州委の提案は「ドイツへのプレゼント」とも受け止められて、批判も招いている。他方で、英国、ギリシャ、ポルトガルは廃止に反対しており、キプロスも消極的だとされ、加盟国の歩調は必ずしも揃っていない。