仏国鉄、無賃乗車取締で大作戦

仏国鉄SNCFは10月23日、パリ首都圏で無賃乗車取締のための大々的な作戦を展開した。550人近い職員が、警察や(鉄道駅の治安維持作戦に配備されている)軍兵士の援護を得て、パリ市の主要6駅で、市内と郊外を結ぶ鉄道路線(RERを含む)の利用者に対する抜き打ちの乗車券チェックを実施した。30万人ほどの利用者をチェックし、3307人の違反者の調書を取り、その場で合計4万5500ユーロの罰金を徴収したほか、即座に支払うことができなかった違反者から今後に3万3000ユーロの罰金を徴収する予定だという。
取締作戦は北駅を拠点にして、23日の午後13時過ぎにスタート。SNCFの幹部がスタッフを同駅に集めて、指示を出し、ツイッターなどのSNSにより事前に情報を漏らさないよう関係者に厳重に注意した。政府閣僚(ボルヌ運輸相など)、イルドフランス地域圏議会のペクレス議長、パリ警視庁長官なども北駅を訪れた。地域圏の公共交通予算の責任者でもあるペクレス議長は、無賃乗車が地域圏にとり年間に4億ユーロの収入欠損に繋がっていると強調し、取締を支持した。
SNCFによると、パリ首都圏では鉄道利用者の7%に当たる22万人が毎日無賃乗車を行っていると推定される。また、駅や車内でのマナー違反の6割程度が無賃乗車者によるものと考えられ、無賃乗車取締はマナーの改善にも繋がることが期待できる。利用者の多くも、無賃乗車取締の強化を歓迎しており、SNCFでは次の作戦をすでに準備しているという。