政府、内閣改造人事を発表

大統領府は10月16日、フィリップ内閣の改造人事を発表した。4人の閣僚が内閣を離れ、代わって閣僚の人事異動と数人の新入閣者の発表がなされた。
この機会に、メザール国土整備相、ニセン文化相、トラベール農相、ジェニステファン経済・財務閣外相が内閣を離れた。うち、民間から登用されたニセン文化相は、出版社の経営者時代の不正疑惑などで追及を受けており、改造人事で内閣を離れることが確実視されていた。メザール、トラベールの両氏も、政策運営の拙劣さを理由にマクロン大統領の不興を買っており、予想通りの退任となった。
今回の改造人事のきっかけとなったのは、コロン内相の辞任で、内相の後任は暫定的にフィリップ首相が兼務していたが、今回の改造人事では、カスタネル国会関係閣外相の内相就任が決まった。カスタネル氏はマクロン大統領のLREM党の幹事長を務め、大統領の信任が厚く、側近で重要ポストを固めたことになる。また、内務閣外相としてローラン・ニュネズ氏が入閣、ニュネズ氏は、内務省の情報機関DGSIの局長から閣僚に就任、内相を実務面で補佐する形になる。国会関係閣外相の後任には新入閣のマルク・フェノー氏(中道MODEM所属)が任命された。なお、カスタネル氏は、内相就任に伴い、党幹事長職を辞すると予告した。
メザール国土整備相の後任には、グロー自治体関係閣外相が就任した。役職名は「国土整備・自治体関係相」となり、グロー氏は、従来の役職を維持したまま、内相付けの閣外相から主任の大臣に昇格する。自治体関連の権限は、内務省の管轄から国土整備省に移される。グロー氏の下に、自治体担当閣外相としてルコルニュ氏(改造前は環境閣外相)、都市・住宅担当閣外相としてドノルマンディ氏(改造前は国土整備閣外相)が任命された。ルコルニュ氏が務めていた環境閣外相の後任には、新入閣のエマニュエル・バルゴン氏(食品大手ダノン幹部)が任命された。
ニセン文化相の後任には、新入閣のフランク・リステール氏が任命された。リステール氏は共和党出身で、共和党から袂を分かってマクロン大統領支持派のグループを結成していた。
農相には、新入閣のディディエ・ギヨーム氏が任命された。ギヨーム氏は前任のトラベール氏と同様に社会党の出身。
このほか、内閣を離れたジェニステファン経済・財務閣外相の後任には、新入閣のアニェス・パニエリュナシェ氏(スキー場経営等のコンパニーデザルプ重役)が任命された。また、ブランケル教育相の職務に「青少年」が追加され、この案件を担当する閣外相として、新入閣のガブリエル・アタル氏が任命された。また、新入閣のクリステル・デュボス氏が連帯・保健相付きの閣外相に任命された。