パリ・オペラ座の「アカデミー」

仏経済紙レゼコーは10月9日付で、パリ・オペラ座が2015年9月に創設した若手養成機関「アカデミー」を紹介する記事を掲載した。アカデミーは、歌手や演奏家、演出家等に加えて、衣装や舞台装飾などのプロを含めて養成する機関で、ミラノ・スカラ座にある同様の機関に倣って設立された。アカデミーがプロデュースのオペレッタ「こうもり」が、来年3月にMC93(ボビニー市)を皮切りとして地方を回るツアーに出る予定であり、地方において低めの料金で公演を提供し、文化の普及を図る役割も担っている。客席稼働率は93%とかなり高い。外国公演や、外国の養成機関との協力も予定されている。また、毎年、アカデミー出身の40人程度が、オペラ座により職業教育契約の形で採用されている。学校の文化教育にも協力しており、年間2万人程度の生徒を、見学や研修などの目的で受け入れている。アカデミーの運営予算は年間340万ユーロで、うち250万ユーロはメセナ(ベタンクール・シュレール財団、大手企業のトタル、SNCF、エンジー、ナティクシスの財団)からの拠出で賄っている。