コロン内相が辞任、マクロン大統領は窮地に

コロン内相が2日に辞任した。後任が決まるまでの間、フィリップ首相が内相職を兼務する。
コロン内相は71才。社会党出身で、早い時期からマクロン大統領の大統領選出馬を支持し、当選後に発足したフィリップ内閣には「国務大臣」の待遇で内相として入閣した。政治家としての経験が薄いマクロン大統領にとっては重要なパートナーだったが、この数ヵ月間では関係がぎくしゃくしていたといわれる。内相は数週間前に、2020年の統一市町村選挙に地元のリヨン市から立候補し、長年務めたリヨン市長職に復帰を目指すと宣言、2019年5月の欧州議会選後に辞任し、選挙の準備に専念すると予告していたが、数日前にはマクロン大統領に辞表を提出。大統領はこれを一旦は拒否したが、内相は再び2日に辞表を再提出し、大統領もこれを認めざるを得なくなった。いかにもグダグダの辞任劇に、野党は揃って大統領の威信の低下を示すものだと批判している。
コロン内相はこの数週間で、年金受給者の負担増などの政策を材料に、マクロン大統領を公然と批判していた。内相としては、マクロン大統領の支持率が下がる中で、早い時期に袂を分かっておかなければリヨン市議会選で苦戦を強いられるという計算が働いたものと考えられる。マクロン大統領は重要閣僚を失い、厳しい対応を迫られることになる。