ベナラ事件:上院調査委にベナラ氏本人が出席

ベナラ事件の上院調査委員会で19日午前、アレクサンドル・ベナラ氏本人の聴聞が行われた。2時間程度の質疑応答が行われた。
この事件では、大統領府の職員であるベナラ氏(27)が警察のデモ隊鎮圧の作戦に同行し、自ら手を下していたことが判明し、問題となった。ベナラ氏はこの件で捜査の対象となっており、上院調査委は、司法の独立を尊重するため、捜査に関連する部分については一切質問をしないことを決めた上で、ベナラ氏を召喚、ベナラ氏もこれに応じていた。
ベナラ氏は冒頭、調査委のバ委員長を誹謗する発言をしたことを謝罪し、強面のイメージを払しょくすることに努めた。調査委の質問はベナラ氏の大統領府における地位や権限に集中したが、ベナラ氏は、自身の役割は大統領の移動の手配や大統領府におけるイベントの手配などに限られ、大統領のボディーガードではなかったと説明、武器携行許可を得ていたことについては、護身用であり大統領を守るためのものではなかったと説明した。職務中に武器を携行していたかどうかの質問には、自宅から直接に勤務地に向かった場合には携行していたことがあると思う、と答えた。
ベナラ氏はこの答弁で、自らの役割が限定的なものであったことを印象付けて、警官隊への同行においても、指導的な役割ではなかったという心証を形成することを目指したと考えられる。一方で政府関係者は、調査委の追及を、事件を政治的に利用しようとするものだなどとする批判を繰り返しており、相変わらずベナラ氏の援護射撃を続けている。