パリ市のジュイヤール筆頭助役が辞任

パリ市のジュイヤール筆頭助役は17日、辞任の意向をイダルゴ市長に対して伝えた。同日付のルモンド紙とのインタビューの中で辞任の理由について説明した。
ジュイヤール筆頭書記は37才。学生団体UNEFの会長から、パリ市のドラノエ前市長に誘われて政界に入り、社会党から2008年に市議に当選。文化問題担当助役に抜擢された。2014年に筆頭助役からドラノエ市長の後を継いで就任したイダルゴ市長は、ジュイヤール氏を文化担当の筆頭助役に起用し、しばらくの間は二人三脚で市政を運営していた。2年ほど前から両者の関係はぎくしゃくするようになり、ここへ来てついに辞任劇に至った。
ジュイヤール氏はインタビューの中で、2020年の次期統一市町村選挙に向けて、イダルゴ市長から再選を目指すための選挙参謀に就任して欲しいと打診を受けたと明かし、一夏をかけて熟慮したが、辞退することを決めたと説明。そうなれば当然、筆頭助役の職も辞するのが妥当と考えたと辞任の理由を説明した。イダルゴ市長については、選挙公約として示された政策の正しさは今もなお確信しているが、周囲の意見を聞かず、相談もせずに独断で決めるやり方には同意できず、政策の効果的な運営という観点からも適切ではないと言明した。
再選を狙うイダルゴ市長にとって、ジュイヤール氏の離反は痛手となる。イダルゴ市政は、パリ右岸の自動車専用道の歩行者天国化を巡る係争や、自転車レンタルサービスとEVカーシェアリングサービスの契約を巡るゴタゴタなど黒星続きで、今回の右腕の辞任により、市長の孤立の様相は一段と強まった。足元の社会党は、マクロン政権の発足以来で一部の議員がマクロン大統領のLREM党に流れており、選挙を戦うのが難しくなっている。ジュイヤール氏は今もドラノエ前市長に近く、ドラノエ氏はLREM党と接近していることから、ジュイヤール氏がLREMに合流する可能性もあるが、今後の身の振り方については発表されていない。