仏国鉄SNCFの格安高速鉄道「Ouigo」、事業開始から5年

仏国鉄SNCFは9月11日に、格安高速鉄道「Ouigo」の事業開始5周年を祝う。実際には4月に5周年を迎えていたが、鉄道部門の改革に反対するストがあったため、9月に延期された。
SNCFは、Ouigoの路線数と運行本数を段階的に増やしている。2017年に760万人だった利用客数は、2018年に1300万人、2020年には2600万人に上る見込み。Ouigoでは、大人で片道10ユーロからの料金を設定、大型ラゲッジの持ち込みは有料となる。格安高速鉄道の車両の1日当たりの稼働時間は13時間に達し、保守点検は夜間に行われる。そうした工夫により、座席当たりのコストは従来の高速鉄道の50%に抑えられている。
サービスはこれまで、パリ郊外のマルヌラバレ駅など、大都市の郊外駅の発着となっていたが、最近では、パリ市内の駅の発着便も増えた。パリ・モンパルナス駅、パリ東駅に続き、12月からパリ・リヨン駅の乗り入れも始まる。ただ、市内の駅発着は、郊外駅発着便よりも数ユーロ高く設定されている。
SNCFにとってOuigoは、ライドシェアや長距離バスなどに対する強力な対抗手段となる。2019年12月からの外国事業者による鉄道旅客輸送への参入に対しても、競争力確保の切り札になる。