欧州委、夏時間・冬時間制度の廃止を提案へ

欧州委員会のユンケル委員長は31日、ドイツのテレビ局とのインタビューの中で、夏時間・冬時間の制度廃止を提案する考えを明らかにした。欧州連合(EU)市民を対象にインターネットで意見聴取を行ったところ、意見表明をした人が460万人と多く、8割程度の圧倒的多数が廃止を求めたことから、欧州委は提案をまとめることに決めた。
夏時間制は欧州ではドイツが20世紀初頭に導入。フランスも1916年に導入した。フランスは第二次大戦後に同制度を一旦廃止したが、1973年の石油ショックを受けて、1976年に省エネを理由として再導入した。続いて1980年代までに欧州のほとんどの国で採用が広がった。2001年には、時間移行の日程等が域内で統一された。
ユンケル委員長は、年間を通じて時間を統一することを提案すると言明。委員長は個人的に、夏時間に統一することを推奨したが、決定権が各国に属するとした上で、域内の調和化が図られるように制度を改めるとも述べた。位置が西側に偏っているフランスの場合、夏時間だと南中時刻が午後2時前後と、本来の時間から2時間と大きい開きが出ており、年間がそれで統一されると冬季に好ましくない影響が生じる恐れもある。