トップレスが下火に

かつては女性解放の象徴だったトップレスの実践者数が近年、めっきり減っている。仏調査会社IFOPが2017年に発表した調査(欧米の50才未満の女性8000人を対象)によると、1984年には、43%の女性がトップレスを実践していると回答したが、この割合は2009年には28%まで低下、2017年には22%と、30年余りで半分に減った計算になる。仏リベラシオン紙は8月29日付で、性生活の研究で知られる社会学者のジャニーヌ・モシュラボー氏(国立科学研究センターCNRS研究部長)に、意識が変わった背景などを聞いたインタビュー記事を掲載した。
同氏によると、1960年代から1970年代にかけてのトップレスは、女性が父権的な社会の制約から解放され、性の解放を実践するという象徴的な意味があった。今日の女性たちは、制約からの解放を定着したものと捉えており、実践を通じてそれをアピールする必要は感じなくなったと考えられる。モシュラボー氏は特に、若い世代で露出に消極的となっている傾向が見受けられると指摘。原因の一つとしては、日焼けの健康への悪影響に関する啓蒙が浸透したことがあげられる。トップレス派が少なくなる中で、それでもトップレスを続ける女性たちについて、モシュラボー氏は、太陽の光を肌に感じることが心地よいという気持ちが、専らの動機になっており、女性の解放を訴える戦闘的な行為である場合は少ないと指摘している。また、スマホ・SNS時代で撮影された画像が流出するという懸念も、特に若い世代のトップレス離れを促進する要因になっているという。