欧州で麻疹が猛威

欧州で麻疹(はしか)の感染が拡大している。世界保健機関(WHO)によると、2018年1-6月に欧州で37人以上が死亡した。欧州53カ国での1-7月の感染者数は4万1013人で、すでに2017年の通年での感染者数の2倍近くに達したという。感染者数が1000人を超えた国はロシア、ジョージア、ウクライナ、セルビアの東欧諸国とギリシャ、イタリア、フランスの南欧諸国の合計7ヶ国で、特にウクライナでは1-6月に2万3070件の感染が確認された。
WHOは2015年に2020年までのワクチン接種キャンペーンを開始しており、欧州諸国の平均予防接種率は2016年の88%から2017年には90%に上昇したという。ただし、2017年の接種率が95%以上だったのは53ヶ国中の19ヶ国に過ぎない。フランス(2017年11月6日-2018年7月11日に2646人が感染)では80%に留まっている。もっとも、セルビアでは2017年の予防接種率が91%に達していたのに、2018年に入ってから人口10万人当たり71件の感染を記録している。これに対してベルギーでは予防接種率が85%と相対的に低いにも拘らず、10万人当たり1件と感染は限定的である。