パリ・メトロ、スマホ乗車券を導入

パリ首都圏の公共交通機関はこの9月から、スマホを乗車券として用いる新サービスを開始する。1980年代に導入された磁気テープ付きの紙の乗車券を廃止する計画の一環で導入する。
新サービスは、ジェムアルト(ICスマートカード)、オレンジ(通信)、そしてRATP(パリ交通公団)と国鉄SNCFが2015年に設立した合弁Wizwayが開発した。アプリ「Navigo Lab」をダウンロードし、乗車券・回数券を購入すると、券は携帯SIMカードに格納され、NFCを通じて非接触型で改札機により読み出される。スマホを点灯する必要はない。9月から乗車券・回数券の購入が可能になり、その後に「Navigo」(定期券)としても使用できるようになる。バスやトラムなどすべての公共交通機関で利用できる。
同種のサービスはストラスブールで導入済みで、リールでも導入が予定されている。パリは欧州諸国の首都では初の導入になるという。ただ、アプリは今のところアンドロイド版のみで、アップルは独自の課金ポリシーがあるため対応を拒否している。またSIMカードがNFC対応であることが要件となるため、現状ではオレンジのユーザーのみが利用できる。Wizwayは、アップル及び通信事業者と交渉中で、将来的には300万人が利用可能になると説明している。
導入費用は2000万ユーロ(設備投資に1000万ユーロ、3年間の運営費に1000万ユーロ)がかかる。全額をイルドフランス・モビリテ(パリ首都圏の公共輸送機関の統括組織)が負担する。2019年夏に本格運用に切り替える予定。