ネアンデルタール人とデニソワ人の混血の子ども、DNA鑑定で発見

ネアンデルタール人とデニソワ人の混血の子どもの骨が発見された。9万年前に死亡した13才程度の少女の人骨のDNA鑑定により判明した。23日にネイチャー誌上で研究論文が発表された。
この骨は、ロシア・アルタイ地方のデニソワ洞窟から2012年に発見された「デニソワ11」と呼ばれる人骨。この洞窟から発見された一群の人骨からは、ネアンデルタール人とは系統が異なる絶滅人類種のものが見つかっており、「デニソワ人」と命名されている。そのDNA鑑定を進めているドイツのマックスプランク研究所は今回、「デニソワ11」のDNA鑑定結果を発表。鑑定は、同じ洞窟から発見された4万年前のデニソワ人「デニソワ3」と、やはり同じ洞窟から発見のネアンデルタール人(12万年前)等のDNAと比較する形で行われた。それによると、「デニソワ11」は、デニソワ3との一致が42.3%、ネアンデルタール人との一致が38.6%とほぼ同水準で、父親がデニソワ人、母親がネアンデルタール人の混血であると考えられる。人類の歴史の中で種の間の混交があったことは、DNA鑑定の結果から既に明らかではあったが、今回の発見はその直接の証拠と見ることができるもので、人類の起源の研究に新しい材料をもたらした。