カトリック教会、死刑廃止の姿勢を明確に打ち出す

カトリック教会は2日、「カトリック教会カテキズム」に死刑廃止を求める文言を加えたことを明らかにした。法王フランシスコが去る5月に、「死刑は許しがたい」などの文言を追加した。
「カトリック教会カテキズム」は、ヨハネパウロ2世の命により1992年に編纂されたカトリック教義の解説書で、法典のような位置づけの文書。カトリック教会は近年、基本的に死刑には反対の立場を示してきたが、過去の教父の伝統への配慮もあり、明確に死刑に反対する言葉は盛り込まれていなかった。1997年の改訂版は、2267番において、「人命を不正な攻撃者から効果的に保護するために利用可能な唯一の手段」である場合に限り死刑の制度を設けることができるとし、そのような場合は現在ではかなり稀である、と言明していたが、今回の修正を経て、「聖書に照らして死刑は非人間的な措置」であり、「教会は決然として世界の各所においてその廃止に努める」旨が明示された。