ハイパーループ開発、フランスで2件が進行中

仏日刊紙リベラシオンは8月3日付で、ハイパーループのフランスにおける開発計画について報じた。国内の2ヵ所で計画が進められている。
ハイパーループ界の「大手」であるハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ(HTT)は、トゥールーズ市近郊のフランカザル旧空軍基地に欧州拠点を開いた。同社は2020年10月にアラブ首長国連邦で開かれる万博の際に、ハイパーループの初の商業運転(数kmの距離)を実現する計画で、仏拠点ではそれに向けてテスト軌道を整備し、ポッドと呼ばれる車両のテストなどを行う。まず300メートルのテスト軌道を地上に整備し、2019年には、全長1kmの高架軌道(40m間隔で25本の鉄塔を配し、地上6メートルの位置にループを設置する)を整備する計画。HTTは同地に欧州研究開発拠点を置く方針を2017年1月に決定。5年間で4000万ユーロを投資するという数字も取り沙汰されているが、HTTはこれを確認していない。地元のトゥールーズ都市圏は、将来的にトゥールーズ・モンペリエ間(196km)にハイパーループを誘致するなどの展開に期待している。
リモージュ市近郊では、ハイパーループ界のチャレンジャーであるトランスポッドが試験軌道の整備計画を進めている。トランスポッドは、カナダのトロントで活躍するフランス人実業家のセバスチャン・ジャンドロン氏らが設立。リモージュ市近郊のドルー市に2019年に3kmの試験軌道を完成させる計画。8月10日に建築許可が正式に提出される。ジャンドロン氏は、試験軌道を含めた研究開発センターを2100万ユーロの投資により実現する計画を披露。2019年時点で20人余りの研究職が勤務する予定といい、費用は全額を民間資本が負担すると説明しているが、詳細は明らかにされていない。