建築許可の異議申立て乱用、刑事訴訟で有罪判決下る

裁判所はこのほど、建築許可への異議申立てを乱用していた個人に対して、詐欺行為で有罪判決を言い渡した。不当に着服した資金の返済等をあわせて命じた。
有罪判決を受けたのは、APUREなる団体を主宰し、パリ市内の建築許可案件に異議申立てを乱発していたピエールアラン・バンテン被告人で、執行猶予付き禁固30ヵ月の有罪判決を受けた。今回の判決は、2017年7月に不動産開発のSFL社が刑事告訴を行い、その結果として下された。バンテン被告人は、SFL社がパリ・オペラ座地区で進めていたオフィスビル整備計画「#Cloud」に対して異議申立てを行い、60万ユーロを支払うなら取り下げに応じると持ちかけた。SFL社はこれを受けて刑事告訴を行い、当局は1年間という異例の速さで有罪判決を下した。
SFL社によれば、バンテン被告人は734日間で合計81件の異議申立てを行っていた。開発業者の多くは、審理に時間がかかり、計画が延期を強いられるのを恐れて、カネで解決を図る傾向があり、被告人はそこに付け込んで資金を得ていた。SFL社の告訴に同調して原告団に加わったのはパリ市を含む十数者と多くなかったが、被告人は、受け取った金額の返済と、損害の賠償を命じられた。被告人は合計で160万ユーロを荒稼ぎしていたとみられる。被告人は判決を不服として控訴した。