パリ・モンパルナス駅で停電、ダイヤに大幅な乱れ

27日の11時30分頃、パリ郊外イシーレムリノー市内にある変電所で火災が発生した。この影響で、パリ・モンパルナス駅への送電が停止し、一時、発着便が完全に麻痺する事態に陥った。同日には3万人程度の旅客に影響が出たものと見られる。29日時点での発表によると、全面復旧は遅くて7月31日(火)になる。
変電所はEDF(仏電力)子会社のRTE(送電網運営)が所有・運営する。火災の原因はまだ発表されていないが、被害は大きく、地下の送電線がかなりの規模で焼失し、建物にも被害が及んだ。このため、RTEは暫定的な迂回の送電線を敷設することを決めたが、パリ・モンパルナス駅への送電を所定の容量にて行うことができるのは7月31日(火)になるという。RTEは27日の午後の時点で、代替経路を通じてモンパルナス駅への電力供給を再開したが、容量は所定の水準には満たず、発着便のキャンセルや遅れが相次いだ。折しも、この週末は帰省客とUターン客で年間でも最も混雑する時期であり、混乱に拍車をかけた。国鉄SNCFは、一部の発着便をパリ・オーステルリッツ駅に振り替えるなどの対策も講じて、28日の時点で通常の3分の2の運行を確保。29日の運行は通常の2分の1に後退したが、SNCFはこれについて、作業場への送電が回復せず、保守作業ができないことから、運行できる列車の数が減ったためだと説明している。なお、パリ・モンパルナス駅ではちょうど1年前にも信号故障により大規模な混乱が生じており、今回はSNCFに直接の責任はないとはいえ、黒星続きの印象は拭えない。
SNCFは同じ27日に1-6月期の業績を発表。売上高はストの影響で3%減の161億ユーロに後退。最終収支は7億6200万ユーロの赤字となり、前年同期の1億1900万ユーロの黒字から赤字に転じた。収支へのストの影響は7億9000万ユーロに上ったとみられている。