米欧、貿易戦争回避で合意

欧州委員会のユンケル委員長は7月25日、米ワシントンを訪問し、トランプ大統領と貿易問題について会談した。両首脳は米国と欧州連合(EU)の間の貿易戦争の回避に向けて合意した。
トランプ大統領は共同記者会見で、会談で自由貿易の維持に向けて画期的な成果が得られ、米欧関係が新たな段階に入ると発表した。大統領は、EUから輸入される鉄鋼・アルミに関する追加関税を見直すことや、EUからの輸入車に対する関税を引き上げないことなどを約束した。大統領は以前の発言で、貿易面ではEUは米国の敵だとしていたが、ユンケル委員長は米欧は敵ではなく、近しいパートナーであり同盟者だと強調。委員長はEUがエネルギー部門で米国との協力を強め、特に米国産の液化天然ガス(LNG)の輸入を増やすことなどを予告した。ちなみにトランプ大統領は、25日夜に、ユンケル委員長とのハグの画像を添えて、米欧の友好関係を強調するツイートを発表した。
両首脳はまた、世界貿易機関(WTO)の改革に向けて協力することでも合意した。大統領は、知財権侵害、強制技術移転、産業向け補助金、国営企業保護、過剰生産能力などが招く不公平な貿易を是正することを課題に掲げ、間接的に中国を批判した。
なお、中国の習近平主席は、米欧首脳会談に際して、訪問先の南アから、貿易戦争では誰も勝者になれないと警告していた。