ボルドーのワイナリー、季節労働者の確保に困難

ボルドーのワイナリーでは数年来、季節労働者の確保に問題がでている。農業部門の雇用関連組織のANEFAによると、ジロンド県の季節労働求人2150件のうち、現時点で埋まっているのは僅か1000件に過ぎない。一方、ジロンド県が入るヌーベルアキテーヌ地域圏のポールアンプロワ(ハローワーク)によると、経営主を対象とした求人見通しに関する最新調査ではワイン・農業部門での求人件数は3万2000人に達する。求人の50%はブドウ摘みなどの夏期(7-9月)に限定した季節労働であるが、冬や春のワイン畑の世話などの季節労働でも人手の確保に問題が生じているという。このほかワイナリーではトラクター運転士、機械整備士などの有資格の無期限雇用についても人手不足となっている。
ワイナリーで人手の確保が困難になってきているのは、全産業部門での求人が増加しており、季節労働の求職者が自宅付近でより楽な労働とされるホテル外食部門に流れる傾向があるためとされる。作業が屋外であるため気候の変化を受け易く、農薬による健康被害などの懸念もあり、最低賃金並みの報酬しか得られないため、ブドウ摘みの季節労働へのイメージは芳しくない。このためワイナリーでは昼食の提供や駅までの送り迎えなどで人手確保に奔走している。