ベナラ事件:マクロン大統領が初めて反撃

マクロン大統領の警護担当者がデモ隊に暴力を振るった事件で、下院の事件調査委は24日、大統領府のストルゾダ官房長の聴聞を行った。官房長はこの際に、暴力事件を発生翌日の5月2日に把握しておきながら、司法当局に通報しなかったことについて、5月1日の各種デモが暴力的だったこともあり、違法行為と判断するだけの材料も欠けていたと釈明。停職2週間という処分は自分の責任において決めたとし、大統領に責任が及ばないように配慮を見せた。問題のベナラ氏の報酬や宿舎など待遇に関する報道内容については、事実ではないと否定したが、詳細の説明はしなかった。
一方、マクロン大統領は同日夜、パリ市内で開かれた与党LREMの議員・閣僚らを集めた会合に出席し、事件の表面化以来で初めて、見解を表明した。大統領はこの機会に、ベナラ氏を抜擢したのは自分であり、事件により裏切られたと述べた上で、自らが掲げる「模範的な共和国」と真逆の対応だとの批判を野党側から受けている点について、模範的とは過ちを犯さないという意味ではないと反論。さらに、ベナラ氏への処罰を承認したのは自分であり、責任があるのは自らのみだと言明し、責任者出てこいというなら私が責任者だ、私が国民に対して答える、などと述べた。大統領の発言の様子は参加者が撮影してネットに掲載された。