パリ北部のモロッコ系若年者グループ、対策にモロッコ警察が協力

パリ北部のグットドール地区にモロッコ系の若年者が集まり、治安懸念を招いている問題で、去る6月18日からモロッコの警察官6人がパリに派遣され、対応で協力している。身元確認に協力し、本国への送還の可能性を探っているという。
グットドール地区はパリ18区に位置し、北駅に発する鉄道線を囲んで広がっている。モロッコ系の若年者は2016年頃からこの地区に集まるようになった。家族に捨てられ、欧州やフランス国内をさまよう中でこの地区を経由する者が多いといい、麻薬に侵され、売春に手を染めたり、犯罪に走るなどして、同地区の治安悪化を招く要因となっている。2017年には、813人が逮捕され、482人が検察当局による追及を受けた。保守系日刊紙ルフィガロによれば、現在は60人程度を数えるといい、うち大半は未成年者ではないという。
パリ市は昨年冬から、キリスト教系の団体に依頼し、これらの若年者の更生と社会復帰の可能性を探る取り組みを進めてきたが、効果は上がっておらず、モロッコ警察との協力に期待を寄せている。その一方で、移民支援に当たるNGOなどは、本国で家族から迫害された被害者たちを本国に送還しても問題の解決にはならないと主張し、モロッコ警察の介入に警戒感を示している。